宮崎あっち、こっち。

       天岩戸神社   あまのいわとじんじゃ

          宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸 Yahoo!マップ Googleマップ(航空写真)
 
天岩戸神社・西本宮 西本宮・拝殿
 西本宮                                   西本宮・社殿
西本宮・紅葉 西本宮大鳥居周辺の紅葉
 晩秋、西本宮大鳥居周辺の紅葉の美しさは格別です。
 
 
天岩戸神社・東本宮 東本宮・拝殿
 東本宮                                   東本宮・拝殿
 
 旧・村社、  現・別表神社
 
 祭神  天照大神(アマテラスオオカミ)、 別名・オオヒルメノムチ
 
 渓谷の清流 岩戸川をはさみ、東本宮と西本宮があります。
 当社の創祀は社伝によると、天孫ニニギノミコトが鎮祭された古社であるといいます。弘仁年間(810〜824)に
 越前守親武の始祖大神大夫惟友によって再興され、文政四年(1821)に当村庄屋発起のもとに社殿」の改造が
 行われました。幕末には藩主内藤氏の篤い崇敬を受けています。明治三十年に社殿の造営が行われました。
 例祭は、東本宮が九月二十二日、西本宮が五月二日。十一月三日には無形文化財指定の岩戸神楽三十三番
 公開祭が行われ、岩戸神楽全体を知ることができます。
 西本宮の御神体は拝殿の対岸にある洞窟(天岩戸)であるため、本殿はありません。拝殿奥にある遥拝所から
 対岸の御神体を拝します。「天岩戸」は神職でさえ足を踏み入れることのできない神域であり、西本宮の境内か
 らは見ることができませんが、社務所にお願いすれば遥拝所に案内して下さり参拝することができます。

 
 【別表神社】(べっぴょうじんじゃ)
 神社本庁が定めた、神社本庁が包括している一部の神社のこと。
 第二次大戦後、公的な社格の制度が廃止されたため、それに代わるものとして定められました。社格制度廃止後は、
 全ての神社は対等の立場であるとされました(伊勢神宮を除く)。しかし、一部の規模の大きな神社については、神職
 の進退等に関して一般神社と同じ扱いをすると不都合があることから、「役職員進退に関する規程」において特別な扱
 いをすることと定めています。その対象となる神社が同規程の別表に記載されていることから、「別表に掲げる神社」
 (別表神社)と呼ばれています。このように、別表神社は社格のような神社の格付けではなく、あくまでも神職の人事の
 みにかかわる区別です。しかし、別表に掲げられている神社は社殿、境内、神職の数などの面で比較的大きな規模の
 神社であり、一般には一種の格付けとして捉えられているのが実情です。別表神社には、神社本庁配下の旧官国幣社
 が全て含まれるほか、指定護国神社・旧府県社などの一部が含まれています。

 
 【天岩戸伝説】
 
我々日本人の遠祖となる天照大神は、太陽神とも呼ばれて包容力と慈愛に満ちた神です。しかしその弟である須佐之
 男命は様々な騒ぎを引き起こす「荒ぶる神」と恐れられ、高天原でも多くの騒ぎを起こす困った神でした。それにとうとう
 我慢がならなくなった天照大神は「天石窟に入りまして、磐戸を閉じて幽り居しぬ(日本書紀)」。つまり天岩戸に閉じこも
 って、出てこなくなりました。太陽神である天照大神が隠れてしまったため、天と地は闇の世界となります。困り果てた八
 百万の神々は「天安底辺に会いて、その祷るべき方を計ふ。(日本書紀)」 集まってどうすればよいのかを相談しました。 
 知恵の神オモイカネがアマテラスを岩屋から引き出す作戦をたてました。
 「まず、アマテラスに夜が明けたと思わせるために、ニワトリを集めていっせいに鳴かせましょう。それから、天鈿女命(ア
 メノウズメノミコト)は岩屋の前でおもしろおかしく踊って、ほかの神々はそれをはやし立てるのです。外の様子をふしぎに
 思ったアマテラスが、岩屋の戸を少しでも開けたときに、手力男命(タヂカラオノミコト)はアマテラスを外に引っぱり出す
 のです」さっそく、ニワトリが集められ、アメノウズメは踊るしたくをととのえました。力の神さまタヂカラオはこっそりと岩屋
 の戸のわきに隠れました。いよいよアマテラスを天の岩屋から呼び戻す作戦が始まりました。
 まず、女神アメノウズメがしずしずとあらわれ、岩屋の前に置かれた伏せた桶の上で、ニワトリの声に合わせて踊りはじ
 めました。トントト・・・トントト・・・トトトン・・・! 手拍子、足拍子おもしろく、足を踏み鳴らしながら、腰をフリフリゆらゆら、
 何かに取り憑かれたように踊ったものだから、着物はずれるわ、お乳は見えるわ、へそも見えるわで、見ていた神さまたち
 は大笑い。「ワーッハッハッハ! アメノウズメの姿はどうじゃ!へそが見えるぞ! おっぱいも見えるぞ!ワーッハッハ!」
 「私が隠れてしまってまっ暗になったはず。みんな心細いはず。なのにあの騒ぎは何じゃ」
 外の騒ぎを不思議に思ったアマテラスは、岩屋の戸を少しだけ開いて、外の様子をうかがいました。すかさず、アメノウズ
 メがアマテラスに「あなたさまよりも、もっとりっぱな神さまがここにおられます」と言うと、アメノコヤネとフトダマがアマテラ
 スの前にさっと鏡を差し出しました。そこには、キラキラと光り輝く美しい神さま(アマテラス)が映っていたものだから、アマ
 テラスはいよいよ不思議に思い、その神さまをもっとよく見ようと身をのりだして鏡をのぞきこんだその時です。
 「さあ! 今だ!」
 岩屋の戸のわきに隠れていたタヂカラオがアマテラスの手を引っ張り、岩屋から連れ出しました。
 あっという間に、高天原には再び日の光があふれ、山も川も輝き始めました。

 
 参考資料  
 ・神社辞典(東京堂出版) ・宮崎県の歴史散歩(山川出版社) ・ひむか神話街道50の物語集(宮崎県地域振興課)


 天の岩屋からアマテラスオオカミを、愉快な手段で引き出した「岩戸開き」の神話。
 高天原にあるはずの「天岩戸」が地上にあるのはおかしいじゃないかと後世の作為性を主張したり、話の時系列的な
 整合性が取れないなどとして、高千穂の「天岩戸伝説」をまるで悪意を持って作り出したかのように否定する向きもあ
 るようですが、何もそんな風にとらなくてもいいじゃないかと宮崎人の私は思ってしまいます。だって、「天岩戸」が天空
 にあろうが地上にあろうが、話の筋が通ろうが通るまいが、どっちにしたって神話の世界の話なんですから・・・。
 でも、神話が伝承を元にして作られたものだとするならば、この地で古代、現実に起こったドラマの伝承をもとにして
 記紀等に記されたと考えることもできるはずです。つまり高千穂や日向の山々を高天原に例えたという考え方です。
 飛躍のし過ぎだと怒られるかもしれませんが、実際に高千穂の国見ヶ丘や周辺の山々、霧島連山など宮崎の山々に
 登ったことのある方ならば、神話の世界を身近に感じる感覚に共感して頂けるのではないでしょうか・・。
 どうぞ高千穂に、宮崎に、神話の里にお越し下さい。

タヂカラオ   アマテラスが隠れた天の岩屋の戸をぐいと開け、中からアマテラスを力づく
で引っ張り出した力の強い神さまがタヂカラオです。毎年九月の天岩戸神社
の秋の大祭では、タヂカラオの像の前でたたみ一枚を投げる岩戸投げ大会
が行われます。一説ではタヂカラオが「エイッ」と持ち上げ、放り投げた岩戸
は、長野県の戸隠地方に落ちたといわれています。
西本宮・拝殿 西本宮・拝殿
                                       西本宮・拝殿
 
古代銀杏
古代銀杏の葉 
 古代銀杏(イチョウ)

 古代銀杏は長野県諏訪と二ヶ所しかないと言はれて
 おり特異な葉実の形をして居ります
 この銀杏の実を陛下の御料として御指定になり献納
 したことがあります
                    (現地案内板より)
 西本宮境内・神楽殿前
招霊(おがたま)の木    招霊(おがたま)の木
 モクレン科(別名 黄心樹)
 
 天鈿女命此の枝をもち舞わせ給い、神楽鈴の起源であると伝え、例年四月頃白い
 花開花 秋に鈴様の実を結ぶ。常陸宮殿下(義宮)昭和二十九年御成年式 昭和
 三十九年後結婚に際し苗木を献上す。おがたまの花が常陸宮家の御紋章及殿下
 のおしるしであります。     (現地案内板より)
招霊(おがたま)の実  
 西本宮境内拝殿前には招霊(おがたま)の木の大木が生えています。
 芸能の神として崇められるアマノウズメは、古事記によると天香具山のヒカゲカ
 ズラをたすきにして肩にかけ、天香具山のマサキカズラを丸くたばねて冠とし、
 これまた天香具山の笹(ささ)の葉を手に持って、天岩戸の前で踊ったとされてい
 ます。また、他の一説によるとこのオガタマの木の実を振りながら踊ったともされ
 ていて、この実の形から「神楽鈴」が作られたといいます。
 オガタマの木は「招魂(おぎたま)」が訛ったものと言われ、神社に多く植えられお
 り古来から日本民族の神木とされてきました。古くは玉串奉納にオガタマノキを
 使うのが正式とされましたが、現在はサカキを使うようになっています。
 宮崎県内で最大樹高のオガタマの木は、宮崎市の生目神社境内にあります。
 余談ですが、延岡名物の「やぶれ饅頭」はオガタマノキの袋果(熟すと割れる果実)
 の様子を模して、約400年前に作り始めたものだそうです。
 

 
 
神楽殿 神楽殿内 岩戸開きの神話は、高千穂の夜神楽
三十三番のうち、二十三番の「柴引」か
ら二十七番の「舞開き」までのいわゆる
「岩戸五番」として知られています。「柴引
」の「柴」とは榊のことで、神楽では、岩戸
開きの神事のためにフトダマが天香具山
から榊(サカキ)を根こそぎ抜いてきて岩
戸の前に飾る舞が演じられます。
神楽殿 神楽殿内
天岩戸神社・徴古館  天岩戸神社・徴古館 
 (徴古館とは、神社の博物館・資料館のようなものです。)
 
 参道横にある徴古館は、高千穂地方で出土した土器や石器類、大正天皇遺品や
 自然石等の貴重な資料約2000点を収集・展示しています。
 
 【営業時間】  午前8:30〜午後4:30(年中無休)
 【拝観料金】  大人(中学生以上)150円・小学生50円

 
 
 天の安河原
天の安河原 天の安河原・内部から
 
 西本宮から渓谷の岩戸川を500mほど上流にさかのぼると、少し開けた河原に出ます。
 天の岩屋にこもってしまったアマテラスを何とかして引き出そうとした「岩戸開き」の神話。このお話の中でたくさ
 んの神さまたちが、あーでもない・・こーでもないと話し合います。その話し合いの場所がここ「天の安河原」です
 。八百万神の集いの場所であるこの河原の一角に、「仰慕窟」(ぎょうぼがいわや)という間口30m・奥行き25m
 の大きな洞窟があり中に鳥居と社が建てられています。この周辺には無数の石積みがあり、一見すると賽の河
 原のようで子供の頃は少し怖かったのを憶えていますが、ここ「天の安河原」の石積みは、たくさんの石を積みな
 がら願いを祈るという慣習によるものです。なにせ八百万の神々が祀られているわけですから、かなわぬ願いな
 どあるはずがないという、ある意味日本一の社です。
 
 西本宮から天の安河原まで続く遊歩道があるんですが、現在は途中まで通行止めになっています。
 そのため、西本宮の境内から一旦車道に出て歩くことになります。しばらく進むと遊歩道の入り口があります。
岩戸川 天の安河原 遊歩道
荘厳な雰囲気漂う岩戸川           天の安河原                    岩戸川沿いの遊歩道
周遊観光バス  
 周遊観光バス

 効率よく高千穂を見て回るのにおすすめ。いくつかのコースが設定されて
 いて、宮崎交通のバスガイドさんが案内します。
 他にも観光タクシーや、マイカー・レンタカーに同乗してのガイド等、様々な
 サービスが用意されています。
 詳細・お問合せ
(高千穂町商工会Web site)

 高千穂観光マップ(高千穂町観光協会Web site)
 高千穂町の詳細な情報(高千穂町役場公式サイト)
 
 
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