大淀川の草花   
 
宮崎市大淀川の堤防・河川敷で見つけた草花たちです。
なにぶん素人がやっていることですので間違いがあるかもしれません。
お気づきの方にご指摘頂ければ幸いです。


Page 12   Spring May

アメリカキンゴジカ

アメリカキンゴジカ     Sida spinosa

 亜米利加金午時花    アオイ科 キンゴジカ属

熱帯アメリカ原産の1年草(多年草)。茎は木質で星状毛に覆われます。よく分枝して
直立し高さ30〜60cm。葉柄は 6〜12mm。基部に糸状の托葉、曲がった刺状突起
があり葉は長楕円形(卵状披針形)。鈍い鋸歯があり、ほとんど無毛。花は淡黄色、花
弁は5 個、萼は毛を密生しロ−ト形で先は5裂します。果実は5分果、各分果は2個の
長い角状突起をもち2種子が入っています。
 
 





アレチノギク

アレチノギク    Conyza bonariensis(Erigeron bonariensis)

荒地野菊。   キク科 イズハハコ属(ムカシヨモギ属) 
 
道端や荒地に生える、南アメリカ原産の1年草(越年草)。茎と葉は毛が多く、高さ
30〜50cm。上部に薄い黄色の頭花をつけます。舌状花は目立ちません。下部
の葉は羽状に裂け、上部の葉は線形。果実はそう果で白い冠毛をもちます。

アレチノギク よく似たものに、オオアレチノギクがありますが、
本種は茎よりも枝のほうが高くなる特徴があり、
それで区別することが出来ます。

 
 








イ (イグサ・トウシンソウ)   Juncus effusus var.desipiens

藺(藺草・灯芯草)。  イグサ科 イグサ属
 
山野や湿地に生える多年草。茎葉円柱形で高さ70〜100cm。茎先に集散花序を
出し茶色〜緑褐色の小花をまばらにつけます。花序よりも上に直立する茎のように
見える苞葉が伸びて、まるで茎の途中に花序が付いているように見えます。通常の
葉はなく茎の下部に退化した葉が燐片状につきます。

 
畳表に使われるのは、大きく育つようにした本種の栽培品種(コヒゲ)です。
 








アゼナルコ

アゼナルコ    Carex dimorpholepis


畦鳴子。  カヤツリグサ科 スゲ属
 
河川敷、畦などの湿地に多く生える多年草。高さ40〜80cm。葉は線形で、茎は鋭い
3稜形。小穂は4〜6個つき、長さ3〜6cmの円柱形です。頂小穂は上部に雌花、下部
に雄花がつき雄花の部分は細くなっています。他の小穂には雌花だけがつきます。花
期は5〜6月。名の由来は、垂れ下がった花穂の形が鳴子に似ていることから。

 
鳴子(なるこ) : 小さい板に細い竹管を糸で掛け連ねたものを、多数、縄に張ったもので、
田畑を荒らす鳥などの害鳥獣を、音で脅かして追い払う仕掛け。









ミゾソバ

ミゾソバ   Persicaria thunbergii


溝蕎麦。  タデ科 タデ属

畦や水辺に生える1年草。茎に下向きの刺があり、茎の下部は地を這い、上部は
直立します。高さ30〜100cm。枝先に頭状の花穂をだし、小花は上部が淡紅色
下部が白色の5裂する萼からなります。葉は卵状ほこ形で基部は耳状に張り出し
ます。果実は3稜のある卵球形のそう果。花の形からコンペイトウグサ、葉の形か
らウシノヒタイという別名を持ちます。   【似た仲間】 ママコノシリヌグイ

新芽・若葉は
食用になります。てんぷらや、茹でてアク抜き
したものをおひたし・胡麻和え・炒め物等にして食べます。
薬草です。リューマチ・止血・鎮痛 等の薬効があるそうです。

ミゾソバ 新撰組副長の土方歳三は薬売
りの行商をしていた時期がありま
す。土方家には「石田散薬」という
家伝薬があり、刀傷や打ち身・痛
みによく効くとして人気があったそ
うです。その「石田散薬」の原料が
ミゾソバです。

 ミゾソバ ミゾソバの葉
 








ナワシロイチゴ

ナワシロイチゴ   Rubus parvifolius

苗代苺。  バラ科 キイチゴ属
 
つる性の落葉低木。川の岸辺、堤防などの日当たりの良い傾斜地に多く見られます。
茎や葉など、全体に棘があり、茎は地を這います。葉は3枚あるいは5枚の小葉から
なる複葉で、3枚であることが多いようです。  ナワシロイチゴの花
 

実は食用になります。生食、ジャム、果実酒 等。大淀川では梅雨前後に実を
つけます。雨の少ない年になる実は甘みが強く美味しくなります。雨の多い年
の実は大きい実がたくさんつきますが、味が薄くあまり美味しくありません。

 
 





ノゲシ

ノゲシ (ハルノノゲシ)   Sonchus oleraceus


野罌粟。   キク科 ノゲシ属
 
道端、荒地などに生える越年草。茎には多数の稜があり中空で、高さ50〜100
cm。枝先に黄色い頭花をつけます。葉は不規則に羽状に裂け、縁には鋸歯があ
ります。基部は張り出して茎を抱きます。果実は狭倒卵形で白い冠毛をもちます。
名前の由来は、葉がケシの葉に似ることによります。別名のハルノノゲシは、秋に
花をつけるアキノノゲシに対してつけられたもの。

 

ノゲシ・葉 ノゲシ・葉の基部
ノゲシは古くからあった在来種。よく似たオニノゲシは明治時代に日本に入ってきた
帰化植物。オニノゲシの葉の縁には鋭い刺があり触ると痛く、ノゲシの葉は鋸歯が
あり尖っていても柔らかくて触っても痛くありません。  
若葉は食用になります。








 
 テリミノイヌホウズキ
 テリミノイヌホウズキ(葉) テリミノイヌホウズキ(若い果実)

テリミノイヌホオズキ Solanum photeinocarpum Naka. et Oda. (?)
 
さてさて、先日も悩まされたイヌホオズキの仲間をまた見つけてしまいました。
そこでそれぞれの特徴をまとめてみることにしました。ただ、図鑑やネット上でも
情報が混乱気味なので、これで正しいという確信はありませんが・・・。


 
イヌホオズキ 葉にはほとんど毛がない。(まれに散生しているものもある。)
茎は細く、花序の形は散房花序(総状花序)の傾向あり。花数4〜8。
花冠の切れ込みは浅く、裂片はあまり反り返らない。
果実の表面には光沢がない。茎は平滑(図鑑によっては縦に
稜があるとするものも)。
テリミノイヌホオズキ 葉の裏面に短毛が多い、表面は散生。花冠は基部深く切れ込み裂片
はやや細め、強く反り返るものが多い。花序の形は散形花序で5〜12
花。(花数が多くなると1〜2個は離れて付く。)果実の表面には強い光沢
がある。(名の由来)茎は角ばって、まばらに短いトゲがある。
アメリカイヌホオズキ 葉にはほとんど毛がない。花冠は基部深く切れ込み裂片はやや細
め、強く反り返るものが多い。
花序の形は散形花序。花数1〜4。薄紫がかった花が多い。果実の
表面にはやや鈍い光沢あり。イヌホオズキと比べると茎は細く葉は狭い。
オオイヌホオズキ 花序の形は散形花序で5〜8花。(花数が多くなると1〜2個は離れて付く。)
花冠が基部近くまで切れ込む。果実の表面にはやや鈍い光沢がある。
果実内に種子とともに球状顆粒を含む。
ケイヌホオズキ 全体に線毛が密生し、触れるとベタつく。花は切れ込みが浅い。
 葉の形、鋸歯の有無等は変化に富んでおり、それぞれの特徴を断定するのは困難なようです。
※多数派の特徴をまとめてみましたが、間違っている可能性があります。ご参考までに・・。

 






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