宮崎市大淀川の堤防・河川敷で見つけた草花たちです。
なにぶん素人がやっていることですので間違いがあるかもしれません。
お気づきの方にご指摘頂ければ幸いです。
Page 17 Summer July
センニンソウ Clematis terniflora
仙人草。 キンポウゲ科 センニンソウ属
道端や藪、林などに生えるつる性の多年草(半低木)。茎は無毛で長く伸び近くの
ものに絡みつきます。葉のわきから円錐花序をだし、花弁状の白い4萼片をつけ
ます。葉は卵形(卵円形)の小葉3〜7個からなる奇数羽状複葉。果実は卵形で、
羽状の花柱が残ります。よく似たボタンヅルの小葉は3出複葉で鋸歯のある広卵
形。名前の由来は、花が終わり花柱がのびて長い白毛が密生する様子を、仙人
の白髪やひげに例えたものといいます。不老長寿の薬の意味ではありません。
有毒植物。別名、「牛の歯こぼれ」。牧草と一緒に食べてしまうと、毒によって歯
が抜けてしまうということから。有毒成分のプロトアネモニンを含み、草の汁が
皮膚についただけでも炎症を起こします。リューマチや神経痛に、生葉をつぶ
して患部に貼るという民間療法がありますが、効果の確証はなく、かえって皮
膚の炎症の痕が残ったり症状を悪化させてしまう恐れがありますので、絶対に
行ってはいけません。また、利尿や鎮痛などに用いる漢方の「威霊仙」と混同
されることがありますが、威霊仙は同属や近縁植物のサキシマボタンヅルや
シナボタンヅル、イトボタンヅルなどの根を乾燥させたもので、センニンソウの
生薬名は、「和威霊仙」といいます。


オヒシバ(チカラグサ) Eleusine indica
雄日芝。 イネ科 オヒシバ属
日当たりのよい草地や道端に生える1年草。茎は扁平で高さ30〜50cm。茎先に
花序の枝2〜6個を傘状につけ、片側に緑色の小穂を2列にたくさん密につけます。
小穂の長さは3〜3・5mmで4〜5個の小花があります。線形の葉の縁に白色の
長い軟毛が散生。「日芝」の名の由来は、炎天下でも繁茂することから。「雄」は
メヒシバ(雌日芝)に対して。

ヨメナ(オハギ) Kalimeris yomena
嫁菜。 キク科 ヨメナ属
山野や道端に生える多年草。茎は、はじめやや赤みを帯びます。高さ50〜100cm。枝先に
青紫色を帯びた頭花をつけます。中心にある筒状花は黄色。俗に「ヨメに毛なし、ノコンに毛あ
り」といい、ヨメナの冠毛は0・5mmと目立ちません。冠毛の長いシオン属のノコンギクの冠毛
は4〜6mm。ちなみにキク属には冠毛はありません。葉は粗い鋸歯のある卵状長楕円形で、
下部の葉は3脈が目立ちます。名前の由来には諸説ありますが、はっきりしたことは不明です。
別名の「オハギ」は、万葉集などに登場する古名「ウハギ」から。
食用になります。若菜摘みの代表的な草。若い葉を、菜飯・おひたし・和え物・てんぷら・
汁の実などに。ヨメナにはビタミンAが普通の野菜の10倍以上含まれているそうです。
早春の若葉
民間薬として、開花期の全草を天日乾燥させたものを、解熱・利尿にもちいます。

クララ Sophra flavescens
眩(草)。 マメ科 クララ属
この辺り一帯が草刈されてから1ヶ月半。クララが再び花をつけました。春のときの
ような勢いはありませんが、それにしても野生植物はすごいですね、その生命力に
敬意を表して再登場です。日当たりの良い山地の草地や河原などに生える多年草。
別名、マトリグサ・クサエンジュ。高さ80〜150cm。茎の先に多数の淡黄色の花を
穂状につけます。果実は豆果、長さ7〜10cm。クララはオオルリシジミの幼虫の食
草で、幼虫はつぼみを食べて育ちます。名の由来は噛むと苦くて目が眩む事から。
薬草です。生薬名・ 苦参(クジン) 抗腫瘍・消炎・健胃などの薬効があります。苦参
湯(クジントウ)、消風散(ショウフウサン) 等の漢方薬に配合されています。

春に咲いていたクララ。

ノブドウ Ampelopsis glandulosa var. heterophylla
野葡萄。 ブドウ科 ノブドウ属
山地、野原などに生える木性つる植物。茎はジグザグに伸び、基部は木質化します。
葉と対生して集散花序をだし、淡緑色の5弁花をたくさんつけます。花の径は3〜5mm。
葉は鋸歯のある心形で3〜5裂することも多々あります。葉の形には変化が多く、葉が
深く切れ込むものを「キレハノブドウ f. citrulloides」といいます。果実は球形の液果で、
淡い紫色から空色に熟します。 果実には、ブドウタマバエやブドウガリバチの幼虫の寄
生により、虫こぶ状になり異常に脹らんで、白緑色・淡紫色・瑠璃色・赤紫色・ 藍色・淡
緑色・灰色など様々な色の実をつけます。見た目は綺麗ですが、食用には適しません。
薬用になります。生薬名、茎葉を蛇葡萄(じゃほとう)、根が 蛇葡萄根(じゃほとうこん)。
薬効として、関節痛・糖尿病・肝臓病・腰痛など。


エビヅル(エビカズラ) Vitis ficiforia
( キクバエビヅル var. sinuata )
海老蔓。 ブドウ科 ブドウ属
山野や野原によく見られる落葉性のつる植物。茎はジグザグに曲がり他物に巻きつき
ながら伸びます。円形花序を葉と対生して出し、淡黄緑色の5弁花をつけますが、開花
直後に花弁は落ちます。葉は鋸歯のある円心形で3〜5の切れ込みがあります。葉の
切れ込みの深いものを「キクバエビズル var. sinuata」といい、西日本に多いとされ
ますので、画像のエビズルは、おそらくキクバエビズルだと思われます。果実は黒熟す
る液果。雌雄異株。名前の由来は、葉の裏に密生する淡紅褐色の毛の色をエビの色に
見立てたもの。 つるの中にいる虫は魚釣りの餌として珍重されます。葡萄に似た果実
は食べられます。 熟した実。

エビヅルの葉裏には赤色を帯びた毛が密生しています。
よく似ているノブドウは脈上に毛が生えるだけなので区別できます。
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