大淀川の草花   
 
宮崎市大淀川の堤防・河川敷で見つけた草花たちです。
なにぶん素人がやっていることですので間違いがあるかもしれません。
お気づきの方にご指摘頂ければ幸いです。


Page 18-B   Summer July

 大淀川河川敷、カンナ。

一面の緑にカンナの鮮やかな赤が映えています。
天満橋の下もようやく通り抜けられるようになって散歩がしやすくなりました。ただ、昼間はあま
りの暑さに気が遠くなりそうです。おまけに定期的に行われる除草作業のおかげで、この時期、
ただでさえ少ない草花が全然見当たりません。そんななか、草むらの中でひっそりと咲いている
草花を見つけると、まるで宝物でも見つけたかのような気分になります。







オオニシキソウ

オオニシキソウ   Euphorbia maculata 

大錦草。   トウダイグサ科 トウダイグサ属


北アメリカ原産の帰化植物、道端、野原に生える1年草。高さ20〜40cm。葉は対生し
長楕円形(狭長楕円形)。ニシキソウやコニシキソウが地面を這うのに対し、このオオニ
シキソウは立ち上がります。花は6月〜10月。枝先にまばらに杯状の花序を出します。
花びらのように見えるのは腺体の付属体。秋に紅い果実をつけます。茎を切ると白い汁
が出るのは、トウダイグサ属共通の特徴で、「乳草」とも呼ばれます。








ヒメマツバボタン

ヒメマツバボタン(ケツメクサ)   Portulaca pilosa

 姫松葉牡丹(毛爪草)。   スベリヒユ科 スベリヒユ属


日当たりのよい道端や空き地に生える1年草。熱帯アメリカ原産の帰化植物。
高さ10〜30cm。熱帯アメリカ原産で,草全体が多肉性です。茎は基部で良く
分枝し、地を這います。夏期、茎の先端に赤紫色の5弁花をつけます。葉のつ
け根に縮れた白い毛が生えているのが、別名の由来。







ヤハズソウ

ヤハズソウ   Knmmerowia striata

矢筈草。  マメ科 ヤハズソウ属


山野の道端や土手などに生える多年草。茎には下向きの毛があり、分枝して高さ
15〜40cm。葉のわきに約5mmの淡紅紫色の蝶形花をつけます。葉は長楕円形
の3小葉からなり、側脈が目立ちます。果実は細い毛のある卵形の豆果。名前の
由来は、小葉の先を引っ張ってちぎると、矢筈のような形になることから。
矢筈:矢の上端の、弓の弦をうけるところ。







 
ヒメガマ

ヒメガマ   typha angustifolia

姫蒲。   ガマ科 ガマ属 


水辺に広く分布する多年生の抽水植物。茎の先端に花穂をつけますが、上が雄花穂、
下が雌花穂と2段に分かれます。十分成長した葉を乾かし、がまござを織ったり、茎では
すだれをつくることもあります「簾草(ミスグサ)」の古名があります。穂(果実)は綿の代わ
りに寝具に入れ、ここから「蒲団(ふとん)」という言葉も生まれました。硝石などを混ぜて
火打ち石の火口(ほぐち)にもしたそうです。魚肉を練って竹の串に付け、焼いて竹輪とし
た竹輪蒲鉾の名は、その形が蒲の穂に似ていたことによるもので、形の違う今日の板蒲鉾
に「蒲」の字を残しています。
ガマとヒメガマは穂の上部の特徴で判別できます。ガマ類は
雌花群(あとに残る穂の部分)の上部に雄花群をつけ、その間に柄のないのがガマ、コガ
マで、数cmの長さの柄のあるのがヒメガマです。そのため、雄花群のなくなった穂を見た
とき、穂の上部の柄が全て褐色であればガマかコガマ、上部の柄に緑色の部分が残って
いたらヒメガマです。またガマはヒメガマより葉の幅も大きく、色もやや濃いようです。
ガマ科はガマ属1属だけの科で、日本にはガマ・コガマ・ヒメガマの3種だけです。


「古事記」の中に大国主命が因幡の白兎の傷を蒲黄(ホオウ・ホコウ、蒲の成熟花粉を乾燥したも
の。鮮黄色であるから蒲黄と名づけられた。)で治したとあるのが日本の最も古い薬物使用の記述
として知られています。
薬効として、止血・増血・利尿・抗結核作用など。若葉は食用になります。








アメリカスズメノヒエ

アメリカスズメノヒエ
  Paspalum notatum 

イネ科 スズメノヒエ属

アメリカスズメノヒエ(バヒアグラス、暖地型の牧草)は熱帯アメリカ原産の帰化植物。牧草として
栽培されていたので、各地に帰化しています。痩せ地に強く、路傍・堤防法面(のりめん)・乾燥
する草地などで群落を形成。特徴として、耐踏圧性、耐旱性の強さがあげられます。花は6月から
9月にかけて咲き、花序は通常は2又、時として3本形成され黒紫色のやくが目立ちます。茎は
地下茎で広がり、葉は光沢があって無毛。高さ30〜80cm。
暖地型牧草の中では比較的耐寒性
が強く、亜熱帯から温帯に適します。そのため寒地型牧草が夏枯れを起こす西南暖地の低標高
地帯では最も重要な放牧用草種として利用されています。
バヒアグラスの根は太く深根性である
ため、家畜の踏みつけや乾燥に強く、一度草地造成されると、条件がよければ、10年以上にわた
って放牧利用が可能です。良質な乾草が得られるため、採草にも利用できます。
また深根性で土壌
表面を密に被覆することから、緑地としても利用されています。
バヒアグラスは南アメリカに広く分布
し、ブラジル南部からアルゼンチン東北部が原産地とされています。米国には1913年に導入され、
日本には1952年に導入されました。

 

アメリカスズメノヒエ・花序 アメリカスズメノヒエ・三又の花序
         花序は二又、時として三又。柱頭・葯(やく)ともに黒紫色。

見渡す限りのアメリカスズメノヒエ










センナリホオズキ

センナリホオズキ   Physalis angulata

千成酸漿。   ナス科 ホオズキ属

熱帯アメリカ原産の1年草。草丈20〜100cm。茎は角張り、中空で無毛。葉は互生し、
卵形(長円形)で先が尖り、基部ですぼみます。縁は全縁もしくは不規則に突起。葉柄は
0.5〜5.5cm。合弁花は5角形の星型で黄白色。下向きに咲き、ホオズキと同様に、果実
を包んで萼が発達し、果実を覆います。ホオズキより小型で、熟しても緑色ですが、センナリ
の名のとおりたくさんの実がつきます。よく分枝して横に広がり、性質は強健で、日本でも
帰化植物として野生化しています。
果実は解熱効果のある民間薬として使われてきました。
有名な浅草寺のホオズキ市も、本種が夏の病に備えて販売されたのが始まりだそうです。

センナリホウズキ




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