宮崎市大淀川の堤防・河川敷で見つけた草花たちです。
なにぶん素人がやっていることですので間違いがあるかもしれません。
お気づきの方にご指摘頂ければ幸いです。
Page 19 Summer July

ヤナギハナガサ(三尺バーベナ) Verbena bonariensis
柳花笠。 クマツヅラ科 クマツヅラ属
南米原産の帰化植物。多年草。高さ、70〜150cm位。四角く毛が多い長い茎をのばし、先端に
紅紫色の筒状の花を多数つけます。下部の葉は広線形で鋸歯があり、上部の葉は線形で対生。
戦後日本に入ってきたもので、現在勢力拡大中の植物です。園芸種として栽培されていますので
このヤナギハナガサも民家の花壇から逸出してきたものかもしれません。しばらく雨も降らず暑い
日が続いていますので少し元気がありませんが、花の少なくなった堤防では貴重な存在です。

ヌマトラノオ Lysimachia fortunei
沼虎の尾。 サクラソウ科 オカトラノオ属
多年草。茎はほとんど分枝せず、高さ40〜80cm。基部は赤みを帯びます。
茎先に直立する総状花序を出し、径5〜6mmの白色花を密につけます。
花冠は5裂。葉は長さ4〜7cmの倒被針状長楕円形で、互生してつきます。
果実は球形のさく果。
よく似たオカトラノオは、花序が途中から傾くので、本種と区別できます。
また、ノジトラノオは茎に淡褐色の毛が多いので本種と区別できます。

ヨモギ Artemisia princeps
蓬。 キク科 ヨモギ属
ヨモギと言うと春の新芽を思い浮かべますが、夏〜秋には見違えるほど大きくなって花をつけます。
野原や土手でたくさん見ることのできる多年草。茎の高さ、50〜150cm。茎先に大きな円錐花序
をだし、茶色〜淡褐色の頭花を多数つけます。頭花の大きさ、径約1.5mm。総苞片は4列。
根生葉は欠刻〜鋸歯のある楕円形で羽状分裂し、茎葉は羽状深裂し裂片は2〜4対からなります。
食用になります。草もちは有名ですね。他に若芽・若葉を菜飯、てんぷら、和え物等に。和え物には
茹でて刻んでから使います。繊維が強くて硬いので、おひたしには向かないようです。また、葉の裏
にある綿毛を集めて灸に使う「もぐさ」にします。(もぐさ・やいとばな) ヨモギの名前は、もぐさが
よく燃えることから、「善燃草(よくもえるくさ) / よもぎ」と呼ばれるようになった という説もあります。
ヨモギは硝酸を含んでいます。そのため昔は火薬の原料である硝石をヨモギから作っていました。
昔から薬草としても使われてきました。生薬名、艾葉(がいよう)。薬効として、食欲増進、止血、腹痛、
腰痛、胸焼け、喘息、下痢、便秘、痔 等々。ヨモギには、殺菌作用・免疫増強作用もあるそうです。
これほど多く有用に使われてきたヨモギですが、アレルギー体質の方は注意が必要です。
大群落を作り大量の花粉を飛散させるので、花粉症の原因物質の一つとされています。



オオアレチノギク Conyza sumatrensis
大荒れ地野菊。 キク科 ムカシヨモギ属
道端や荒れ地に多く見られる、南米原産の多年草。高さ、1〜2m。茎には軟毛が多く、
茎上部に約5mmの頭花をたくさんつけます。舌状花は小さくてあまり目立ちません。
根生葉は倒披針形で両面に短毛が生えています。果実は淡褐色の冠毛があるそう果。
よく似たアレチノギクは茎よりも枝のほうが高くなる特徴があり、本種と区別できます。
また、ヒメムカシヨモギには、はっきりとした舌状花が視認できます。

ヘクソカズラ Paederia scandens
屁糞蔓。 アカネ科 ヘクソカズラ属
別名、ヤイトバナ・サオトメカズラ。 日当たりのよい草地や藪などに生えるつる性の多年草。
茎は近くのものに左巻きで絡みつきながら長く伸びます。葉のわきから短い集散花序をだし、
花冠の先が5浅裂して中心部が紅紫色の白色花をつけます。葉は楕円形(長卵形)で、基部
は心形。果実は球形の核果で、黄褐色に熟します。可哀想な名前の由来は、全草にある悪
臭からきています。そのままではそれほど気になる匂いではありませんが、茎葉を揉んだり
踏みつけてつぶしてしまうと、とんでもなく臭い匂いがします。
薬草です。生薬名、鶏屎藤(けいしとう)・鶏屎藤果(けいしとうか)。少し匂いが気になりま
すが、熟した果実の汁はひび・あかぎれ・しもやけに薬効があります。全草に抗菌作用が
あり、根は腎臓病、かっけ、下痢などに効果があります。


エノキグサ(アミガサソウ) Acalypha australis
榎草。 トウダイグサ科 エノキグサ属
草地や道端などに生える1年草。高さ30〜50cm。
葉は卵状長楕円形、柄があり互生します。花序は葉の脇からでて、上部に雄花が穂状につき、
その基部に総苞に包まれた雌花がつきます。根生葉は長楕円形で羽状分裂します。
画像では確認しづらいですが、ハート型の葉の様に見えるのは苞葉(総苞)で、その中心部に
ついているのが、雌花です。雄花序は苞葉の上部に穂状につきます。苞葉が編み笠状に見え
るのが、別名の由来です。



野菊、5連発!
上の画像は約1kmの範囲内で別々に見つけたノギクたちです。それぞれの茎と葉の
特徴は全て同じでした。下部の葉は浅く羽状に切れ込みがあり鋸歯のある長楕円状の
披針形、表面はざらつき、引っかかるような触感。上部の葉は線状の披心形。分枝の
様子もほとんど同じ。冠毛の確認の為、かわいそうですが、ぜんぶバラバラにしました。
肉眼では、どの花にも冠毛は確認できませんでした。冠毛がありませんからノコンギク
ではないと思います。葉はザラザラですから、ヨメナでもないとおもいます。ユウガギク
の分布は近畿地方以北の本州なので、これも違います。オオユウガギクかとも思いま
すが、花色や葉の特徴が図鑑等の記載と微妙に違う気がします。 「君たちは誰?」
ミヤマヨメナ(ミヤコワスレ)?姿かたちが違う。カントウヨメナ?分布域が違う。リュウ
ノウギク?葉形が違う。ヤマジノギク?分枝の様子が違う気がする。調べ始めるとどん
どん出てきました。(アスター属・シオン属) (ヨメナ属・カリメリス属) (ヘテロパップス
属・ハマベノギク属) (ミヤマヨメナ属) 種数が250〜500種だって! ばんざ〜い。
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ある資料によると、冠毛の長さは変異を起こしやすく、分類の基準にするのは妥当では
ない、なんてことが書いてありますし、ノギクの類は種間交雑しやすく、分類や同定が難
しい、とあります。どうやら素人の私が手を出せるようなものではないようです。もっと勉強
が必要な事だけは分かりました。今のところはお気楽に「野菊」と呼ぶことにしておきます。

河口付近で見つけた「ヨメナ」
葉はつるつる。冠毛なし。(1mm以下)
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同じく河口付近で見つけた「ノコンギク」 葉はザラザラ。長い冠毛あり。 |

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