宮崎市大淀川の堤防・河川敷で見つけた草花たちです。
なにぶん素人がやっていることですので間違いがあるかもしれません。
お気づきの方にご指摘頂ければ幸いです。
Page 21 Summer August

クサネム Aeschynomene indica
草合歓。 マメ科 クサネム属
畦、河川敷、湿地などに生える1年草。茎は無毛で上部で中空、下部で髄が詰まっています。
高さ60〜100cm。葉のわきから花茎を出し、約1cmの淡黄色でマメ科特有の蝶形花をつけ
ます。葉は線状長楕円形の小葉20〜30対からなり、偶数羽状複葉です。果実は6〜8個の
節のある豆果。合歓の木(ネムノキ)と同じように、暗くなってくると小葉を閉じてしまいます。

カナムグラ Humulus japonicus
鉄葎。 クワ科 カラハナソウ属
道端や荒地に生えるつる性の1年草。茎と葉柄に下向きの刺があり、他物に
絡まりながら地面に広がります。雌雄異株で雄花は淡緑色の5萼片からなり
ます。雌花序は短い穂状で垂れ、はじめ緑色であとから紫褐色になります。
葉は5〜7裂する掌状。果実はそう果。
 |
|
葎(ムグラ)とは、
ぼうぼうと茂る雑草の意味。
鉄は茎の強さを例えたもの。 |

カンナ Canna indica hybrid (園芸種)
壇特(ダンドク)・曇華(ドンゲ) カンナ科 カンナ属
宮崎には数多くのカンナが植栽されています。よく見かけるのは、鮮やかな赤色が印象
的な、アメリカン・レッドクロスです。この黄色いカンナは堤防の斜面上にひっそりと咲い
ていました。近くの花壇から逃げ出してきたのでしょうか。株分けで増える花なので、どう
やってここに来て咲いているのか、少し不思議な感じがします。
熱帯アメリカ原産の多年草。高さ1〜1.5mになり、根茎は多肉質。茎は円柱状で直立し、
長さ30〜40cmの葉を互生してつけ、卵状長楕円形で先がとがっています。葉質は厚く、光
沢があります。花は3枚の萼と3枚の花弁、更に雄しべが花弁化したものが重なっていて、
独特の形状をしています。目立っているのは雄しべが花弁化したもので、本当の花弁は小
さくて目立ちません。カンナには食用にするショクヨウカンナと観賞用のハナカンナがありま
す。日本には江戸前期に、原種カンナ・インディカ(Canna.indica)が入ってきました。園芸種
の渡来は明治末期です。園芸種は19世紀中頃から、フランス・イタリア等で交配が繰り返
されて多くの園芸種が作られ、フレンチカンナとイタリアンカンナの2系統に大別されます。


アキノノゲシ Lactuca indica
秋の野罌粟。 キク科 アキノノゲシ属
日当たりのよい草地や荒地などに生える越年草。高さ60〜200cm。茎の上部
に白色・淡黄色の頭花を円錐状につけます。下部の葉は羽状に裂ける長楕円状
披針形で、基部は茎を抱きます。上部の葉は全縁。果実は純白の冠毛を持つそ
う果です。名前の由来は、葉の形がケシ科のアザミゲシなどケシの仲間に似て
いて、花が秋に咲くことから。まれに淡紫色の花もあります。葉の幅が細く羽状
の裂けないものを、ホソバアキノノゲシ f. indivisa といいます。
ちょっと苦いですが、食用になります。若くて柔らかい葉を茹でてあく抜きし、
油炒め・汁の実・和え物、生のままてんぷらなど。苦味を楽しむ野草です。
 |
|
生育中期。
葉は逆向きに羽状に裂け、先がとがり
ます。茎葉を切ると、苦くて白い乳液
がでて「チチクサ」と呼ばれます。
ウサギの餌としても有名。ウサギはこ
の苦い草を好んで食べます。
レタスやサラダナと同じ属の植物です。 |


エノコログサ Setaria viridis
狗尾草。犬の子草。 イネ科 エノコログサ属
荒地や野原に生える1年草。高さ20〜80cm。花序は長さ3〜6cmの円柱形で
直立、又はやや垂れ下がります。小穂は緑色の卵形で基部に約1cmの剛毛が
数個つきます。葉は長さ10〜20cmの線形で基部は長い葉鞘となり、縁には毛
が並びます。果実は楕円形のえい果。

カンコノキ Glochidion obovatum
フクロソウ目 トウダイグサ科 カンコノキ属
暖地の海岸近くの林の中に生えることが多い落葉低木(小高木)です。7 〜 10 月に淡緑色の花を
つけます(雌雄異株。時に同株)。樹高は5-6mになり、枝の短枝がしばしば刺となる特徴があって、
全体に刺の多い樹木です。葉は倒卵形で多くは先端部がもっとも幅が広く、逆三角形の形で互生
します。果実は扁球形で、種子は赤橙色で目立ちます。カンコノキ属は熱帯域を中心に約300種
があり、日本にはそのうち5種が生育しています。それぞれのカンコノキは、それぞれ違うホソガと
共生関係にあります。ホソガとは鱗翅目(チョウ目)に属する昆虫で、羽を広げた大きさが10mm
以下の非常に小さい蛾の仲間です。世界では3000種以上生息し、日本では約250種が現在、
記録されています。カンコノキは夜間、その種独特の花香を発し、その花香に反応するある種の
ホソガを誘います。ホソガは夜に花を訪れると、口吻を巧みに使い自ら送粉をおこなった後、雌しべ
又は子房内に産卵します。胚珠は6〜12個ありますが、おもしろいのは、孵化したホソガの幼虫は
その全てを食べきらず、一部が残る為、カンコノキは結実が保障されている点です。また送粉の役
を担うホソガのメスですが、送粉は偶然に起きるのではなく、自分の子供が確実に種子を食べる事
が出来る様に、自ら雄花に花粉を集めに行き雌花へ運んでくるのです。このように種子を食害する
昆虫が能動的に植物の送粉をおこなうといった例は非常に珍しく、カンコノキとホソガは極めて巧妙
な相互依存関係にあります。こういった、植物がその送粉者に種子の一部を報酬として与える送粉
システムを「絶対送粉共生系」といいます。自然のシステムはなんと巧妙に出来ているのでしょうか。
人間の浅はかな愚行により、一つの種を絶滅させることが、この巧妙な自然界のシステムにどのよ
うな影響を与えることになるのか、人間は自分たちの為にも、もっとよく考える必要があるようです。


カンコノキ
■宮崎の味

チキン南蛮の作り方。 冷や汁の作り方。 レタス巻きの作り方。
Copyright(C) 2005 kumayasyokuhin Ltd. All Rights Reserved.
No reproduction or republication without written permission.
|