宮崎市大淀川の堤防・河川敷で見つけた草花たちです。
なにぶん素人がやっていることですので間違いがあるかもしれません。
お気づきの方にご指摘頂ければ幸いです。
Page 25 Autumn September

スベリヒユ Portulaca oleracea
滑りひゆ。 スベリヒユ科 スベリヒユ属
日当たりのよい野原、道端、庭などに生える1年草。史前帰化植物。全体に無毛
で多肉質です。茎は赤紫色を帯び、地を這って斜上し、長さ10〜30cmになりま
す。枝先の葉の中心に径5〜8mmの黄色い5弁花をつけます。花が開くのは午
前中の涼しい時間帯だけで、気温が上昇してくると水分の蒸散を防ぐ為に閉じて
しまいます。葉はへら形(長楕円形)で肉厚です。乾燥に非常に強く、炎天下の
乾ききった地面でも平気な雑草です。果実は長さ約5mmの蓋果。
食用になります。おもに茎を食べます。太くて柔らかい茎を摘み、天ぷら・キンピラ
煮物などに。酸味があり、茹でるとぬめりが出てきます。たくさん取れたら、葉を落
として茎だけ重曹を入れて茹で、ゼンマイのように天日干しにして保存します。天日
干しにしたものは、使うときに湯で戻して、煮物や炒め物などに使います。
薬用になります。全草を天日干したものが生薬名、ばしけん。薬効として利尿、
膀胱炎、肝臓病、肺結核 等。生の葉の汁を外用として、虫刺され、腫れ物。
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CAM植物 【ベンケイソウ型(多肉植物型) 有機酸代謝】 スベリヒユなどの多肉植物は、ベンケイソウ型酸代謝 (Crassulacean Acid Metabolism、CAM)と呼ばれている 光合成を行います。植物の光合成は多くの植物でカルビ ン回路というサイクルで行われています。光・水・二酸化 炭素を使いブドウ糖を生成します。しかし、日照量の多い 夏期、水分少ない荒地などに生育する植物は二酸化炭 素を取り込むために気孔を開くと、そこから水分が蒸散し てしまい水分不足に陥ってしまいます。そこでスベリヒユ などの多肉植物は水分の蒸散の少ない夜間に気孔をひ らき 二酸化炭素を吸収し、リンゴ酸として液胞に蓄えま す。昼間は気孔を閉じ水分の蒸散を防ぎながら、液胞 のリンゴ酸を脱炭酸して得られた CO2 を用いてカルビ ンサイクルによる光合成を行います。乾燥した気候に適 応した代謝様式と言えます。CAM植物はスベリヒユの 他、ベンケイソウ科、クロソウ科、サボテン科、リュウケ ツジュ科、ツルナ科、トウダイグサ科、キク科 等の植物 の一部にも確認できます。 |

ハナスベリヒユ Portulaca oleracea スベリヒユ科
「ポーチュラカ」 という名前で販売されている園芸種です。南米原産。CAM植物。
乾ききったコンクリート護岸の割れ目から、ヒメマツバボタンと一緒に生えていました。
生命力の強い植物なので、近くの花壇から逃げ出してきて自生しているようです。市
街地ではよく目にすることのできる園芸花ですが、台風後の堤防では貴重な花です。

シロバナマンジュシャゲ Lycoris albiflora
白花曼殊沙華。 ヒガンバナ科 ヒガンバナ属
ヒガンバナとショウキズイセン(ショウキラン)の自然交雑種といわれています。花の色は
変異が多くそれぞれ違う種として分類されることもあります。花被片はヒガンバナほど強く
反り返らず、縁の波状のしわも比べると少し弱いようです (花の色とともに個体差あり)。
線形の葉はヒガンバナよりもやや広め。ヒガンバナと同様アルカロイドを含む有毒植物で
す。薬用としての利用法もヒガンバナと同じ。救荒植物。

オオオナモミ Xanthium canadense
大雄生揉。 キク科 オナモミ属
北米原産の帰化植物、1年草。1929年に岡山で初報告され、以後全国に広がりました。
以前は史前帰化植物のオナモミが広く生育していましたが、その後このオオオナモミが
優勢となり、現在ではオナモミはほとんど見られなくなってしまいました。関西では絶滅
してしまったようです。道端や荒地に生え、草丈は1mを越えます。葉は長い柄があって
3〜5裂。9月頃から目立たない花を付けます。茎の先端に球状の花序を付けます。
雌花は葉腋に付き、風で花粉を媒介する風媒花です。オオオナモミの果苞には表面に
先端が曲がった鉤状の刺があり、これが動物や人などに引っ付いて散布されます。
いわゆる、「ひっつき虫」の代表格です。オオオナモミの果苞は2〜2・5cmあり、1〜
1・5cmのオナモミとその大きさで区別することができます。
薬用になります。「オナモミ」を生薬名、蒼耳(そうじ/全草) ・ 蒼耳子(そうじし/果実)
といいますが、オオオナモミも同じ効果を持ちます。薬効として風邪の解熱・頭痛・歯
痛・リューマチ等。わずかですが毒性があるため、素人判断で用いるのは危険です。
また、妊婦の方も服用はできません。

「ひっつき虫」
種子散布形式が「動物散布」と呼ばれる、種子の一群。種子の表面に刺状の突起
を持ち、動物の毛や人間の衣服などに付着して広範囲に運ばれ散布されます。
他にセンダングサの仲間やヤブジラミの仲間、イネ科の種子などがあります。

イタドリ Reynoutria japonica
虎杖 ・ 疼取。 タデ科
山野に普通に生える多年草。大淀川堤防でもたくさん見ることができます。
茎は太く中空で、高さ50〜150cmになります。葉のわきから枝をのばし小
さな花をたくさんつけます。花弁のように見えるのは萼(花被)です。白色〜
紅色で5裂します。雌雄異株。葉は楕円形(卵形)で、基部は切型。果実は
3稜のあるそう果。2〜3mになる大型種はオオイタドリ P.sachalinense と
いいます。イタドリは変化が多く、花や果実が赤いものをベニイタドリ(メイ
ゲツソウ) f.colorans 、小型の高山性のものをオノエイタドリ f.compata と
いい、また伊豆諸島にはハチジョウイタドリ var. terminalis があります。
食用になります。アスパラガスのような形をした若芽や若い茎を採取します。
高さ30〜40cmに伸び、葉が開いていない太い若芽を選んで取ります。
皮をむいて茹で、水にさらしてアクを取ります。酢の物や和え物、煮物、炒
め物、天ぷら、漬物などに。生でも食べられます。皮を剥いた若芽に塩を
振りかけてかじると、酸っぱい汁が口の中に広がりなかなかオツなもので
す。でも、シュウ酸が多いので過食に注意しましょう。(食べ過ぎると下痢に
なります)たくさん取れたら、塩漬けにして冷蔵庫で保存します。戦時中は、
葉をたばこの葉の代用としたそうです。(別名、すかんぽ・どかな)
薬用になります。生薬名、虎杖(こじょう)・虎杖根(こじょうこん)。薬効として
便秘・利尿・膀胱炎・膀胱結石・月経不順・黄疸・関節炎・リューマチ、 等。
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イタドリの若芽のことを宮崎では「サド」とか 「サドガラ」と呼んでいます。温暖な気候で、 野菜の美味しい宮崎では、山菜を好む家は あまりないようですが、このサドだけは別で、 うちの母も大好物です。それを知っている お客様が季節になると高千穂からたくさん取 ってきて下さいます。高千穂のサドはとても 立派で、最近ではいろんなところからサドを 取りに来る人たちが多くなり、地元の人が困 っているそうです。 |


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