宮崎市大淀川の堤防・河川敷で見つけた草花たちです。
なにぶん素人がやっていることですので間違いがあるかもしれません。
お気づきの方にご指摘頂ければ幸いです。
Page 3 Spring April




宮崎市大淀川堤防の桜。この桜の花びらがいっせいに風に散る様は壮観です。

カタバミ Oxalis corniculata
傍食。 カタバミ科 カタバミ属
道端などに生えている多年草。茎は分枝しながら地面を這って斜上し、長さ10〜30cm。
花柄の先に黄色い5弁花をつけます。長い柄の先に倒心形の葉が3個つき、昼間は
開き夜は閉じます。果実は円柱形のさく果で、熟すと種を20〜50cm弾き飛ばします。
弾き飛ばされた種子は液体入りの袋に包まれていて、それにより動物などに付着する
しくみになっています。葉で真鍮を磨くときれいになります。葉や茎は食用になります。
カタバミの葉は日が陰ったり夜になると葉を閉じてしまいます(睡眠運動)。まるで片側
の葉が食(は)まれてしまったかのように見えるのが名前の由来です。
薬用になります。中国名の酢漿草(さくしょうそう)は茎や葉を噛むと酸味を感じることから
付いた名前。葉を絞った汁はシュウ酸を含み虫刺されや疥癬などの皮膚病に用います。


ミヤコグサ(エボシグサ) Lotus corniculatus var.japonicus
都草。(烏帽子草) マメ科 ミヤコグサ属
道端や草地に生える多年草。茎は地面に伏して広がり、長さ20〜40cm。葉のわきから花
柄を出し、黄色の蝶形花を1〜3個つけます。花は長さ1〜1.5cm。2個の竜骨弁は合着し
て筒状になり、ここに花粉がたまります。虫が竜骨弁(※注1)に止まると筒の先の穴から花粉
があふれでます。この時期の雌しべは受粉能力がなく、花粉が出た後筒の外にのびて、柱
頭が虫にこすられると受精できるようになるといいます。葉は3出複葉で柄があり互生します
。小葉は倒卵形(楕円形)。果実は豆果。熟すと種子を弾き飛ばします。「都草」という名の由
来は京都の耳塚に多く自生していたからという説と、根が薬草として使われてきたことから
薬草名で「脈根草」(みゃっこんそう)と呼ばれていたものが訛った、などの説があります。ミ
ヤコグサに含まれるフラボノイドには、人間に対して顕著な生物活性があることが知られて
います。薬効として鎮静作用、強心剤や皮膚の炎症を抑える効果など。また、ミヤコグサは
ゲノムサイズが小さく、ライフサイクルが短いなどの特徴からマメ科の作物にとってモデル
植物となることが期待され、近年研究が進んでいます。
注 : マメ科のほとんどは左右対称の蝶形花をつけます。上の花弁を「旗弁」、
左右の花弁を「翼弁」、下の2個の花弁を「竜骨弁」(舟弁)と呼びます。
雄しべと雌しべは竜骨弁に包まれています。

セイヨウミヤコグサ Lotus corniculatus var.corniculatus
西洋都草。 マメ科 ミヤコグサ属
戦後、東京・長野・北海道などで発見された帰化植物。現在は各地に広がり、史前
帰化植物であるミヤコグサに取って代わろうとしています。見た目はほとんど同じ
です。花数や花の大きさの違い、葉の色の違い、がく片とがく筒の長さの比の違い
などがあるようですが、これらには個体差もあり見分ける決め手とはならないよう
です。分かりやすい違いは「毛」のあるなし。ミヤコグサがほとんど無毛なのに対し
てセイヨウミヤコグサには茎・葉・がくに毛があり、特にがくの毛は目立ちます。
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| ミヤコグサ がくに毛なし | セイヨウミヤコグサ がくに毛あり |


キランソウ(ジゴクノカマノフタ) Ajuga decumbens
金瘡小草。 シソ科 キランソウ属
道端や野原などに生える多年草。茎は束生し立たず、四方に地面を這うようにして葉をひろげ
ますが走出枝は出しません。茎や葉には縮れた毛があります。葉のわきに濃紫色の唇形花
をつけ、上唇は小さく下唇は大きく3裂しています。根生葉は倒披唇形で、鋸歯があります。果
実は卵球形の4分果からなります。よく似ていて茎が立つタチキランソウは、キランソウより
も上唇が大きく尖った感じで2裂します。
※薬草です。「金瘡小草」は漢名。物騒な別名は地獄の釜にふたをしてしまい、死に掛け
ている病人をこの世に引き戻すほどの効果がある、というところから付けられた名前。
生薬名、筋骨草(きんこつそう)。薬効として鎮咳、去痰、解熱、健胃、下痢止め等。


ハハコグサ(ホオコグサ・オギョウ) Gnaphalium affine
母子草。 キク科 ハハコグサ属
春の七草でいうところのオギョウとは本種のことです。どこにでも生える多年草。全体を
白い綿毛が覆っています。茎の高さ15〜30cm。枝先に黄色の頭花を多数つけます。茎
葉はへら形(倒披唇形)で、基部は茎に流れます。根生葉は花期にはありません。果実は
そう果で、冠毛をもちます。名前の由来は、全体を覆う線毛が「ほおけ立つ」様子からホオ
コグサ、さらに転訛してハハコグサになったとする説など多数あります。
食用になります。早春の立ち上がる前の葉を摘みます。茹でてみじん切りにしてつか
います。綿毛が口にさわり、繊維が硬いので、七草粥か餅につき入れるほかには、あま
り利用されないみたいです。昔は草餅にハハコグサを使うのが主流だったようですが、
より鮮やかな色のでるヨモギに、いつのまにか替わってしまったようです。
薬用になります。生薬名、鼠麹草(そきくそう)。薬効として、咳止め・喘息・痰切りなど。
肺を暖め咳止めに効果があるとしますが、風邪などの発熱性の疾患に用いてはいけ
ないとされます。開花期のものを全草採取、天日乾燥したものを煎じて服用します。

コメツブツメクサ Trifolium dubium
米粒詰草。 マメ科 シャジクソウ属
河原、空き地などに生える、ヨーロッパ〜西アジア原産の1年草。茎は分枝し地を這い
高さ20〜40cm。花は約3mmの黄色い蝶花形で、5〜20個が球状に付きます。
葉は長さ5〜10mmの倒卵形の3小葉からなります。果実は約2mmの楕円形。


ウマノアシガタ(キンポウゲ) Ranunculus japonicus
馬の脚形。 キンポウゲ科 キンポウゲ属
日当たりのよい山野に生える多年草。茎は毛が多く、高さ40〜60cm。上部で分枝し、さきに
光沢のある黄色い5弁花をつけます。根生葉は長い柄があり、掌状に3〜5裂し茎葉は無柄
で線形に3裂。果実は突起のある卵型で多数集まり球形。 有毒植物です。
※キンポウゲと呼ばれることが多いようですが、本来は本種の八重咲きのものが、キンポウゲ。

7弁花 h

ヤブジラミ Torilis japonica
藪虱。 セリ科 ヤブジラミ属
野原や道端に生える越年草。茎は分枝し高さ30〜70cm。枝先に複散形花序をだし
白い花をつけます。花弁は5個。葉は2〜3回羽状複葉、小葉は卵状披針形で鋸歯が
あります。果実は刺状の毛が密生した「ひっつき虫」。若葉や根が食用になりますが、
セリ科の仲間は見分けがとても難しいので注意が必要です。よく似たオヤブジラミの
花弁の縁は紅紫色を帯びます。またヤブジラミの実の柄は短く実の大きさが2〜4
mmなのに対し、オヤブジラミの実の柄には長短があり身の大きさ4〜6mm、実の
刺状毛が紫色を帯びます。名前の由来は、果実が人の衣服にひっつく様子を「シラ
ミ」に例えたもので、ヤブにいるシラミの意。
薬用になります。生薬名、蛇壯子(じゃそうし)。完熟した果実を陰干しして用います。
主に漢方合剤(収斂性消炎薬)として使われます。他に強壮・陰部腫瘍(女性)など。

左、果実 右、葉


シロツメクサ(クローバー) Trifolium repens
白詰草。 マメ科 シャジクソウ属
ヨーロッパ原産の多年草。茎は地を這って伸びます。葉のわきから長い柄をだして先端に
白色の蝶形花をつけます。花序はほぼ球形。葉は1〜2.5cmの倒卵形(倒心形)の3小
葉からなります。小葉には白色紋がはいることが多いようです。若葉や花は和え物などの
食用になります。蜜源植物。株により、割合は少ないですが青酸を含むことがあります。
江戸時代にオランダから渡来して来たと言われています。当時、陶磁器やガラス製品等の
壊れ物を運ぶ際、乾燥させたシロツメクサやアカツメクサを緩衝材としてウッドパッキンの
ように木箱に詰めた事が名前(詰草)の由来です。
薬用になります。開花時に全草を採取して天日干したものを煎じて用います。痔の出血や
ストレス性の疾患に薬効があるとされています。
※四葉のクローバーがあります。さてどこでしょう。

ノアザミ Cirsium jaqponicum
野薊。 キク科 アザミ属
山野に普通に生える多年草。茎は高さ50〜100cm。枝先に紅紫色の頭花をつけます。
総苞片は反り返らず粘ります。根生葉は倒卵状長楕円形で羽状中裂し、縁には刺があり
ます。茎葉は互生し、基部は茎を抱きます。果実はそう果。花から伸びている雄しべを刺
激すると十数秒で花粉が出てきます。上の画像は雄性期の頭花です。葯筒のなかにある
花柱に集粉毛があり花を刺激すると花糸が縮んで葯筒が下がり集粉毛が花粉を押し出し
ます。花粉を出し終えると花柱が伸びて雌性期にはいります。多くのアザミの仲間(アザミ
属)が日本にはありますが、この時期(春〜夏)に咲くのは、本種「ノアザミ」だけです。(ほぼ
同じ時期に咲き始める「キツネアザミ」は属が違います。)江戸時代から多くの改良品種が
つくられました。花屋さんで切花として売られているものは、それらの栽培品種です。アザミ
の名の由来は刺に関する説が多いようです。美しい花だと思って近づいて触れると刺で痛い
思いをする、つまり「あざむかれる(だまされる)」ということからきている説が、最も有力。
食用になります。
日本には60種程度のアザミがありますが、どの種類のものも利用できるといいます。若芽
、若い茎、若い根をつかいます。茎は茹でて皮をむきます。根はよく洗ってそのままつかい
ます。芽や茎は天ぷら、和え物、炒め物、煮物。根は漬物、きんぴら。若芽の刺は茹でると
気にならなくなります。「やまごぼう」の名で売られている漬物は、栽培したモリアザミの根で
す。ちなみにヤマゴボウ科のヤマゴボウは有毒植物ですのでご注意下さい。
薬用になります。生薬名、大薊(たいけい)。開花期の根を掘り出し、刻んでから天日
干しにしたものを煎じて用います。薬効として、利尿・止血・リューマチ・神経痛 等。



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