宮崎市大淀川の堤防・河川敷で見つけた草花たちです。
なにぶん素人がやっていることですので間違いがあるかもしれません。
お気づきの方にご指摘頂ければ幸いです。
Page 33 Autumn Novenber

スイカ Citrullus lanatus
西瓜。 ウリ科 スイカ属
南アフリカ中央部原産、蔓性で雌雄同種の1年草。日本へ渡来した時期については諸説あり、
寛永年間というのが通説になっていますが、12世紀に描かれた国宝「鳥獣戯画」にしま模様
のスイカらしき果物が見られます。現在栽培されているスイカは、明治35年にヨーロッパやア
メリカから来た品種をさらに改良したもの。ウリ科スイカ属は5種に分けられていますが、栽培
種はCitrullus.lanatus(2n=22)1種だけです。花には雌花、雄花、まれに雌雄両性花の3つの
型があり、栄養状態がよいときは雌雄両性花がたくさん現れます。画像の花は雄花です。
薬効があります。果肉の90%は水分ですが果汁には利尿作用があり、むくみや二日酔いに効果
があります。また、果汁を煮詰めて濃縮したものを「スイカ糖」といいます。強い利尿作用があり、
心臓病や腎臓炎に用いられるそうです。中国では種子に滋養強壮の効果があるとされています。

栽培されているものではありません。大淀川河川敷の砂地に自生していたものです。大きい方の直径
が約25cm。見つけた私もびっくりしました。あと数日で12月になるというのに、さすが南国宮崎です。

ヤマハッカ Plectranthus inflexus
山薄荷。 シソ科 ヤマハッカ属
山野に生える多年草。高さ40~100cm。葉は対生し、長さ3~6cm、幅2~4cm
の広卵形。ふちには粗い鋸歯があります。枝先に細長い花穂をだし、青紫色の小さな
唇形花をまばらにつけます。花冠は長さ7~9㎜、上唇は4裂して立ち上がり、下唇は
2裂して前方へ突き出します。下唇のふちは内側に巻き、雄蘂4個と雌蘂を守るよう
に隠していますが、虫などがこの部分に乗るなどして力が加わると姿を現します。



イヌビワ Ficus erecta Thunb.
犬枇杷。 クワ科 イチジク属
温暖な地域に分布する落葉小高木。熱いところでは常緑(日本では沖縄以南)。葉は葉柄のある長さ
10~20cmの倒卵形。葉や茎を傷つけると白い乳液がでます。イヌビワはイチジクの仲間で雄花と雌
花が別々に咲く、雌雄異株の植物です。雌株の実は黒熟して食べることが出来ますが、赤くなる雄株
の実は食べられません。江戸時代に現在のイチジクが中国から日本に入ってくるまでは本種がイチジ
クと呼ばれていたようです。イヌビワには数種有り、それぞれ違うコバチと共生関係にあります。イヌビ
ワのパートナーはイヌビワコバチという小さな蜂です。イチジクの仲間は「無花果」と書かれるように、花
が開かないという特徴があります。雌雄異株で花が開かないのにどうやって受粉するのでしょうか?
ここで登場するのがイヌビワコバチです。実の中にイヌビワコバチが入り込んで、専門的に花粉を運ん
でくれます。初夏、イヌビワコバチは雄花(花嚢/かのう)に潜り込み、中で産卵します。孵化したハチの
子供たちは花嚢の中で成長します。成虫になると、ハチは外に出ていき、他の株の花嚢を探し潜り込み
ます。雌株と雄株の花嚢の内部は違った構造になっていて、雄株内部の花柱はイヌビワコバチの産卵
管と同じ長さになっていますが、雌株の花柱は雄株よりも長くイヌビワコバチは産卵することができませ
ん。自分の生まれた雄株の花嚢を出るときに体に着いた花粉を、雌しべに運ぶだけということになります
。つまりイヌビワの戦略は、雄株をイヌビワコバチの産卵・育児に与え、そのかわり雌株の受精を手伝っ
てもらい種の保存を行うということです。

大淀川のド根性イヌビワ。橋の下のコンクリート護岸の隙間から生えています。

ウシハコベ Stellaria aquatica
牛繁縷。 ナデシコ科 ウシハコベ属
道端や畑などに生える越年草(多年草)。高さ10~50cm。茎は地を這い、先が斜上します。
葉のわきに白色の5弁花をつけますが、花弁が深く裂ける為、一見10弁花のように見えます。
葉は卵形で、下部は有柄、上部は無柄で茎を抱きます。果実は卵形のさく果。はこべの仲間は
よく似ていますが、本種だけは花柱が5個あり、3個しかない他種と区別することができます。
春の花というイメージがありますが、大淀川ではほぼ1年中見ることができます。
【仲間】 ハコベ(ミドリハコベ) コハコベ
食用になります。はこべは他に数種類ありますが、どれも食べることが出来ます。利用部
位は若葉・茎・若芽。和え物・汁の実・てんぷら・炒め物・粥の実、などに。和え物や汁の
実などに使うときは、塩水で茹でて水にさらすと青臭さが抜けます。


ホナガイヌビユ Amaranthus viridis
穂長犬莧。 ヒユ科 ヒユ属
畑地や道端などに生える熱帯アメリカ原産の帰化植物、一年草。長い柄のある葉は互生。
茎は赤みがかっています。花穂は緑色~赤褐色で名前の通り長く伸び、大きくなるに従い
自重のせいで次第に横向きに傾むくことが多いようです。よく似ているイヌビユは葉の先が
くぼんでいますが、本種の葉の先は鈍く尖っているので区別できます。

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見事な銀の穂波(オギ)は、大 淀川学習館前の河川敷に作ら れている「水辺の楽校」。 (大淀川学習館) |
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