大淀川の草花   
 
宮崎市大淀川の堤防・河川敷で見つけた草花たちです。
なにぶん素人がやっていることですので間違いがあるかもしれません。
お気づきの方にご指摘頂ければ幸いです。


Page 5-A   Spring April


シロバナタンポポ

シロバナタンポポ

シロバナタンポポ   Taraxacum albidum

白花蒲公英。  キク科 タンポポ属
 
野原や道端に生える多年草。関東以西に多いタンポポです。今では黄色いセイヨウタンポポが
普通に見られますが、一昔前まで宮崎ではこのシロバナタンポポだけで黄色いタンポポはなか
ったそうです。花茎は高さ10〜40cm、直径約4cmの白色の頭花をつけます。総苞外片は反
り返ります。葉は羽状に中裂(深裂)する披針形で、やや立つことが多いようです。果実はそう果
で褐色の長楕円形約4mm、冠毛をもちます。セイヨウタンポポと同じように単為生殖をします。

他のタンポポ同様、
食用になります。やはり苦味がありますが、セイヨウタンポポよりは食べや
すい感じがします。若葉はサラダ、茹でて和え物、炒め物。花は萎れやすいので摘んだらすぐ
に調理します。そのまま天ぷらに、茹でて、酢の物に。根は牛蒡のようにささがきにして水にさ
らします。きんぴら、かき揚げに。また、根は乾燥させ炒ってから 「タンポポコーヒー」 にも。

シロバナタンポポ 花茎がとても短かったので、ひょっとすると
キビシロタンポポかも、と思いましたが総苞
の外片を見ると、反り返っているようですの
でどうやらシロバナタンポポのようです。
花茎の長さは、周りの植物の生育状態に左
右されるようです。




 
 


ノビル

ノビル (つぼみ)   Allium grayi

野蒜。  ユリ科 ネギ属
 
山野、道端、土手などに生える多年草。花茎は柔らかく高さ50〜80cm。先に散形花序を
だし、淡紅紫色の花をたくさんつけます。花披片は6個。つぼみは総苞葉に包まれ、先が
とがります。花序にはよくむかごがつきます。根生葉は30cm位になり、断面は三角形。
 
食べられる野草の代表格です。りん茎は1年中収穫できます。ただ、収穫しやすいのは若
芽が出る春先。夏場は他の草に埋もれて見つけるのは困難です。洗って薄皮をむき、生の
まま味噌をつけて食べます。ピリッと辛くてやみつきになる味です。また、さっと茹でて酢味
噌和え、汁の実などに。若芽は薬味、ぬた(酢味噌和え)、汁の実、炒め物、卵とじなどに。
ノビル・花   ノビル・むかご



 
 
 
 
マメグンバイナズナ

マメグンバイナズナ    Lepidium virginicum

豆軍配薺。  アブラナ科 マメグンバイナズナ属
 
道端や荒地などに生える北アメリカ原産の越年草。明治中期に渡来。茎は無毛で
高さ20〜50cm。枝先に総状花序を出し、直径約3mmの緑白色の4弁花をたくさ
んつけます。根生葉はふつう花期には枯れてしまっていてありません。茎葉は倒披
針形(線状楕円形)で鋸歯があります。果実は縁に狭い翼がある短角果。果実はほ
ぼ円形で、種子が各室に1個だけなのが 「グンバイナズナ」 とは異なります。
 
 
 

 




シバ

シバ   Zoysia japonica

 芝。  イネ科 シバ属
 
日当たりのよい乾いたところに生える、多年草。茎は節から根を出しながら地を這い
分枝していきます。節から高さ10〜20cmの花茎を伸ばし赤紫色の花序をつけます。
小穂は狭卵形。葉はやや硬い線形で、基部は葉鞘となります。芝生などに植栽される
芝はコウシュンシバ( Z.matrella )、コウライシバ( Z.tenuifolia )が多いようです。

造園業界で「野芝」と呼ばれるのは本種です。話が少しややこしくなりますが、
造園業界ではコウシュンシバを「高麗芝(こうらいしば)」と呼び、ホームセンター
等で販売されている「コウライシバ」は、コウライシバ( Z.tenuifolia )ではなく、
コウシュンシバ( Z.matrella )です。ちなみにゴルフ場のフェアウェイには野芝
が使われ、グリーンには高麗芝(コウシュンシバ  Z.matrella )が使われます。
 
シバ

 







オニタビラコ

オニタビラコ

オニタビラコ


オニタビラコ   Youngia japonica

 鬼田平子。  キク科 オニタビラコ属
 
道端や空き地などに生える1年草(越年草)。高さ20〜100cm。茎の頂に直径7〜8mmの
黄色い頭花をたくさんつけ、花のあと総苞の基部がふくらみます。根生葉は頭大羽状深裂す
る披針形で、頂裂片(葉の先端部)は三角状卵形でやや丸みを帯びます。下部の葉は根生葉
に比べると先がとがり、他のタビラコと区別しやすくなります。上部の茎葉は少なく小型。果実
はそう果で冠毛があります。(花・姿のよく似たヤブタビラコの果実には冠毛がありません。)
 
 
 





オオイヌノフグリ
 
オオイヌノフグリ   Veronica persica


大犬の陰嚢。  ゴマノハグサ科 クワガタソウ属
 
 日当たりのよい道端や野原に生える、ヨーロッパ・アフリカ原産の越年草。茎には軟毛
があり、分枝して地面を這い長さ15〜40cm。上部の葉のわきに青紫色の筋の入
った瑠璃色の小さな花をつけます。花冠は4裂。葉は卵状楕円形。果実はさく果。

名前の由来はイヌノフグリに基づいています。イヌノフグリとは江戸時代中期の「草木
図説」や「物品識名」といった本に登場する日本在来種で、ピンクの花をつける同じゴ
マノハグサ科クワガタソウ属の草本です。その果実がイヌの足の間から見える陰嚢
(ふぐり/キンタマ)に似ていることからこのひどい名が付いています。オオイヌノフグ
リはまさか日本の兄弟がこんな名前を付けられているとは知らずに明治時代にヨー
ロッパからやって来たわけですが、かわいそうにそのまま同じ姓を名乗らされていま
す。別名に瑠璃唐草・天人唐草・星の瞳・サファイヤソウなんていうのがありますが、
これらはオオイヌノフグリを不憫に思った人々が後に付けたものでしょう。その他に、
 ヒョウタングサ・オオハタケクワガタ という名も持っています。


 似ている花。タチイヌノフグリ
オオイヌノフグリ・さく果
 さく果は平たく、長さ約4mm・幅〜7mmで
 縁に長い毛があります。なかに船形の種子
 が入っています。

 これが問題の「ふぐり」です。
 そういわれれば確かに似ているけど・・・。



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