大淀川の草花   
 
宮崎市大淀川の堤防・河川敷で見つけた草花たちです。
なにぶん素人がやっていることですので間違いがあるかもしれません。
お気づきの方にご指摘頂ければ幸いです。


Page 7   Spring May

クララ
 


クララ    Sophra flavescens

眩(草)。    マメ科 クララ属

 日当たりの良い山地の草地や河原などに生える多年草。別名、マトリグサ・クサエン
ジュ。高さ80~150cm。茎の先に多数の淡黄色の花を穂状につけます。果実は
豆果、長さ7~10cm。クララはオオルリシジミの幼虫の食草で,幼虫はつぼみを食
べて育ちます名前の由来は、根を噛むと目がクラクラと眩むほど苦いことから。和名
・眩草(くららくさ)が略されたもの。

薬用になります。生薬名・クジン / 苦参 。 抗腫瘍、消炎などの薬効があります。
苦参湯(クジントウ)、消風散(ショウフウサン) 等の漢方薬に配合されています。

クララ



 


ノビル

ノビル(むかご)   Allium grayi


 野蒜。  ユリ科 ネギ属
 
山野、道端、土手などに生える多年草。花茎は柔らかく高さ50~80cm。先に散形花序を
だし、淡紅紫色の花をたくさんつけます。花披片は6個。つぼみは総苞葉に包まれ、先が
とがります。花序にはよくむかごがつきます。根生葉は30cm位になり、断面は三角形。
 
食べられる野草の代表格です。りん茎は1年中収穫できます。洗って薄皮をむき、生のまま
味噌をつけて食べます。ピリッと辛くてやみつきになる味です。また、さっと茹でて酢味噌和
え、汁の実などに。若芽は薬味、ぬた(酢味噌和え)、汁の実、炒め物、卵とじなどに。

 

ノビル・花 ノビル(2月)
ノビル・花 ノビル(2月) 芽吹きとロゼット





 

オヘビイチゴ

オヘビイチゴ(オトコヘビイチゴ) Potentilla sundaica var.robusta


 雄蛇苺。 バラ科 キジムシロ属
 
畦や土手などに生える、多年草。全体に伏毛があります。茎は地を這い斜上してのび
ます。花茎上部にきいろの5弁花をつけます。根生葉は長い柄がある掌状の5出複葉
で茎葉は柄が短い3出複葉。小葉は粗い鋸歯のある楕円形。果実は褐色のそう果で、
名前とは違いヘビイチゴのような、いちご状ではありません。

 

右、茎を持ち上げてみました。株の中心から放射状に、びっくりするくらい長く伸ばしています。

 



 
トキワツユクサ

トキワツユクサ Tradescantia fluminensis

 常盤露草。 ツユクサ科 ムラサキツユクサ属
 
北アメリカ原産の帰化植物(園芸植物)。常緑多年草。別名、ノハカタカラグサ(野
博多唐草)。茎は地を這い、節から根を出します。斜上して、高さ50~100cm。
葉は卵形長楕円状で、縁は波うちます。花は白色で葉の脇に1~3個つけます。

 
 


ネズミムギ

ネズミムギ    Lolium multiflorum

鼠麦。 イネ科 ドクムギ属

ヨーロッパ・西アジア原産の1年草(越年草)。明治時代に牧草として輸入され、現在も緑化
などに用いられています。(牧草名・イタリアンライグラス)現在は各地に野生化しています。
道端や堤防などに生え、高さ30~100cm。
茎は直立して、茎先に長さ20-30cmの単一
の狭い穂状花序をつけます。小穂は中軸にまばらに互生、長さ1~2cm。先に短い毛(芒)
がついています。よく似ているホソムギには芒(のぎ)がありません。ただ同じイネ科のホソ
ムギとの雑種が多くて、純粋なネズミムギは少ないと言われています。


 




ヒメジョオン

ヒメジョオン   Erigeron annuus

姫女苑。  キク科 ムカシヨモギ属

荒地や道端に生える北アメリカ原産の1年草(越年草)。高さ30~130cm。茎は内部に
髄が詰まっていて、上部で分枝し、頭花をつけます。舌状花は普通白色で、中心は黄色
の筒状花。根生葉は花期には枯れてしまい、茎葉は披針形。果実は長楕円形のそう果。
よく似たハルジオンの茎は中空になっていて、蕾がうなだれます。普通、ハルジオンのほ
うが早く咲き始めるようです。葉がへら状でほとんど全縁になるものを、ヘラバヒメジョオン
と呼びます。日本に渡来した明治維新のころは「柳場姫菊」と呼ばれ珍重された花でした
が、今ではどこにでも群生している最もありふれた花の一つになっています。原産地北ア
メリカでは薬草として、結石や利尿に用いられたようです。

 
 若芽は食用になります。茹でてアクを抜き、おひたし、和え物、天ぷらなどに。
 
 




ビオラ(ヴィオラ)

ビオラ Viola (三色スミレ・パンジー)

春花壇の定番花。本来 Viola とはスミレ科スミレ属全般を指します。三色スミレ・パンジー
・ビオラ(ヴィオラ)と呼んでいるものは花びらを大きく広がらせた交配種のグループです。
昔は交配親のひとつ Viola tricolor が三色スミレと呼ばれていましたが、パンジー全体の
呼び名との混用もあり、現在 「三色スミレ」 という呼称はあまり使われなくなっています。
日本ではパンジーより小さい花の品種のものを区別してビオラと呼びます。おおまかに花
の大きさが5cm以上のものをパンジー、それより小さいものをビオラと呼ぶことが多いよう
ですが、両者の線引きはあいまいではっきりしていないようです。堤防を散歩していると、時
々草むらの中に自生しているのを見つけることがあります。
画像の花の大きさは2~3cmぐ
らいです。おそらく植栽されていた花壇から逃げ出した、園芸品種の子孫だと思います。

 
ビオラ ビオラ3 ビオラ4






 
キキョウソウ

キキョウソウ(ダンダンギキョウ)  Specularia perfoliata

 桔梗草。  キキョウ科 キキョウソウ属
 
日当たりのよい道端や土手など乾いたところに生えます。北アメリカ原産の1年草。
茎は細く、高さ30~80cm。はじめは閉鎖花だけですが、のちに上部の葉のわきに
紫色の花を数個つけます。花冠は5裂し、がく片は5。( 閉鎖花のがく片は3~4 )
葉は鋸歯のある円形(卵形)。基部は心形で茎を抱きます。果実は楕円形のさく果。
さく果の長さは約6mmで先端にがく片が残ります。熟すと横に3個の穴が窓のよう
に開き、そこから小さな種子がこぼれ落ちます。多くの種子をつくるせいか、年々増
えてきているようです。5~6月の大淀川ではそこら中で見ることができます。
 
キキョウソウ・さく果 ヒナギキョウ
キキョウソウ ・ さく果                    閉鎖花

キキョウソウ






ヒナキキョウソウ

ヒナキキョウソウ ヒナキキョウソウ

ヒナキキョウソウ   Triodanis biflora

雛桔梗草。  キキョウ科 ヒナキキョウソウ属

北アメリカ原産の1年草。キキョウソウによく似ていますが、一回り小さく全体的に
華奢な感じがします。花は普通茎先に1個上向きにつき、他はほとんどが閉鎖花
です。葉は心形で先がとがり、キキョウソウよりも低い鋸歯があります。果実はそ
う果。キキョウソウと同じように3つの穴が開き、そこから種子がこぼれ落ちます。
(キキョウソウの穴がさく果のほぼ中央に開くのに対して本種の穴は上部に開きます)
 






リナリア

リナリア   Linaria bipartita
 姫金魚草。 ゴマノハグサ科
 
南ヨーロッパ・北アフリカ・西アジア・イベリア半島 原産の園芸品種。草丈の低い一年草種
(15~45cm)と、大型の多年草種(20~120cm)があります。いずれも、こぼれダネなど
でよく殖え、雑草化することがありますから、これもそのクチでしょう。一年草種は、リナリア
・ビパルティタの園芸品種群が一般的で、花色がとてもたくさんあります。


 
 



ミゾコウジュ
 
ミゾコウジュ(ユキミソウ)   Salvia plebeia

溝香薷。シソ科 アキギリ属
 
畦や川辺に生える、越年草。茎には下向きの毛が生える稜があり、高さ30~70cm。
枝先に花穂をだし淡紫色の唇形花をたくさんつけ、下唇には紫色の斑点があります。
花冠の長さは4~5mm。雄しべの葯隔の上下の長さが同じなのが特徴です。茎葉は
対生し長楕円形で脈がへこみ、鈍い鋸歯があります。果実は広楕円形の4分果。

絶滅危惧種ミゾコウジュ
 
 
 
 



トウバナ

トウバナ Clinopodium gracile


塔花。 シソ科 トウバナ属

 畦などのやや湿ったところに生える、多年草。茎の下部は地面を這い、上部は直立する。高さ
10~30cm。茎の頂に花穂をだし、淡紅色の唇形花をたくさんつけます。花の咲き始めのこ
ろは花茎が短くつまっていますが、数個ずつが段々にわかれて輪生し、花が咲き進むと花茎
が伸びて塔のようになります。葉は柄がある卵形。縁には浅い鋸歯があります。果実は4個
の分果からなります。         (萼に長軟毛のあるものは、イヌトウバナといいます。)


トウバナ トウバナ

 





 セイヨウヒキヨモギ

セイヨウヒキヨモギ  Parentucellia viscosa Caruel


西洋引蓬。  ゴマノハグサ科

ヨーロッパ西部原産の1年草(半寄生)。全体に白色毛と線毛があり、触ると粘ります。
茎は直立して分岐せず、高さは40~50cmくらい。葉は先の尖った狭卵形で、縁に鋭
鋸歯があり無柄、上部では密に互生します。花期は結構長く、春から夏にかけて、葉脇
に長さ約2.5cmの黄色の唇形花を一つずつ付けます。早い時期に咲くものは、まるで
クリスマスツリーのように全体を黄色の花で飾りますが周りの植物が成長してくると、そ
れに合わせるように茎丈を伸ばし、頭部にだけ花をつけるようになります。
なかなか生命力の強そうな連中です。
 
セイヨウヒキヨモギ・花 セイヨウヒキヨモギ・花
セイヨウヒキヨモギ・上から セイヨウヒキヨモギ・葉
生育中期

大淀川のセイヨウヒキヨモギ
1973年に千葉県船橋市で始めて確認された帰化植物。
大淀川堤防では年々個体数が増えてきています。繁殖力がとても強いみたいで、
そのうち他の植物達を駆逐してしまうのではないかと少し心配です。(白いのはチガヤ)

 


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